被災場所は回らないつもりでしたが、
「写真を撮ること自体は問題ない。むしろ風化させないでほしい」
と聞いたので、観光地から100kmほど離れた、
双葉・浪江・南相馬、福島第一原子力発電所~福島第ニ原子力発電所(海)方面へ向かうことにしました。
雨で写真は撮りにくかったのですが、山道を通り、山~海まで細かく回りました。
山道付近は所々に警官がいて、物々しさにちょっと緊張しました。
山では、除染作業や道路工事などが行われていましたが、海近くは、道路が割れて盛り上がっていたり、崩落していて、パンクが怖くて入れない場所がありました。
でも、 通った経路で通行禁止になっていたのは原発付近くらいだったんじゃないかと思います。
除染作業は山以外でも至る所で行われていて、各所に数字の書かれたゴミ袋が並んでいました。
1か所に数個~30個くらいのゴミ袋が積み上がっていて、更に、そのゴミ袋をまとめて置いてある?っぽい集積所が点々とありました。
集積所の上には緑のビニールシートがかけられていて、場所によっては大き目の畑1~2面以上の敷地にビッシリと詰まっている感じでした。けっこうな量です。
復興が遅れているなと感じたのは富岡町周辺でした。
町としては、団地もコンビニも交差点もある普通の町ですが、店は潰れているし、家は窓ガラスなどが割れているしで、完全に機能を失っているようでした。
そこら辺は雨脚が強くてあまり写真を撮れませんでしたが、営業中のお店を探すのに何キロも走りました。
ですから、やっと見つけたコンビニで多めに買い物をしました。
この店が潰れては困る!と思ったからです。
山寄りは半分くらいが空家かな?っという感じでしたが、周辺で営業しているお店は多くありませんでした。
原発付近含め、被災地を見てまわっている人はあまりいませんでした。
雨だったからかもしれませんが、よくすれ違う自動車が2~3台といった感じでした。
外に出て写真を撮っていたのは、 富岡の海付近でバッチリ防護しながら写真を撮っていた人達くらいです。
海付近は、ゴミが沢山ありました。
津波で流された?壊れた自動車がかなり置いてありました。
こちらの津波被害は1階部分辺りだったと聞いていましたが、駅も家も店も、想像より崩壊していました。
海から道を挟んだところにあるお店なども壊れていました。
少し離れた所には、建て直しされたのか綺麗なお家もありましたが、海付近はまだ手つかずの部分も多いんじゃないかと思いました。
ひっくり返ったままの自動車に、撤去を求める張り紙がしてありました。
お役所仕事の凄さを感じましたが、土地・車など、所有者との交渉が必要になるものは扱いが難しいのかもしれませんね。