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ノモア

no more, no less

「セクハラ野次問題」の問題

社会

自民・鈴木章浩都議、ヤジ認める 「早く結婚すれば」:朝日新聞デジタル

 

鈴木さんが謝罪しているニュースを旅先で見ました。

これはこれとして、「セクハラ野次」に関する記事の多くに違和感がありました。

 

「セクハラ野次問題」の問題

塩村さんがどんな方が知らないまま、第一報を読んで都議会の映像を(他の方も含め)みました。

 

都議会の内容からいうと、塩村さんの議員資質には疑問を感じました。

 

ただ、塩村さんの議員資質とセクハラ問題は分けて考える必要があります。

 

この「セクハラ野次問題」の最大の問題は、

「議員資質」・「野次」・「セクハラ」

という3つの個別問題が同時に語られてしまっていることだと思います。

 

「ソレとコレ」

セクハラ野次@都議会事件に関する一般論による解説(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

塩村文夏都議会議員へのヤジ・セクハラ問題、雑感: 極東ブログ

 

元隊長やまもと氏と極東ブログさんの記事は、内容に似ている部分があります。

お二人を取り上げるのは、他の悪質な記事に比べると、考察内容に意義を感じたからです。

 

私はお二方に近い意見でした。

●セクハラは許されないので、会派での注意は必要

●塩村さん・有権者への謝罪も必要

●また同じ問題が起きたら一発アウトにすべき

だけど、今回は反省の様子をみていくという感じでもいいんじゃないかなと。

映像をみる限り、塩村さんの稚拙さが野次を助長した部分もあったのではないかと感じたからです。

 

ただ、「議員資質」・「野次」・「セクハラ」は別問題ですから、同じ記事の中で扱ってはいけないと思います。

 

どんなにソレとコレとは別、というスタンスをとっても、一緒くたに扱えば、故意の誘導と捉えられても仕方がありません。

 

やまもと氏の方は、加熱しすぎるであろう国民感情を見越して先に手を打ったという可能性もありますが、どんな理由にせよ、言及するならば、都議会の質問内容や議員活動についての考察であるべきだったと思います。

 

順序立てて解決していかないと、全てが有耶無耶になってしまいますから。

 

野次とセクハラ

本件をボヤっとさせてしまったのは、「セクハラ野次」という言葉だと思います。

多くの方がセクハラと野次を分けずに「セクハラ野次」として扱っているため、野次文化の擁護がセクハラ擁護のようになってしまった気がします。

 

本件は、野次という場面で起こった「セクハラ」であり、野次の是非は別問題です。

 

階段であろうが、エレベーター内であろうが、お尻を触ったら性犯罪です。

問題は性犯罪であり、階段やエレベーターの有意義性などは関係ありません。

それと同じです。

 

不倫は「悪」か

不倫は市民社会にとって「悪」でもなんでもない: 極東ブログ

 

更に、こちらの記事ではかなり主観的な解釈をされているなと思いました。

 

公人が公の場・公務中に問題を起こしたり、被害者になることがあれば、国民にも必ず影響があります。

公人の起こす問題について、国民にはガヤる権利があるのです。

 

また、不倫は社会秩序を乱す行為であり、公共の福祉に反します。

 

結婚は「契約」の一種であり、不倫は、契約に対して誠実でなければならないという「信義則」に反します。

確かに、その側面からみると不倫は個人間の問題です。

でも、民法の基本原則には「公共の福祉」も同列に規定されています。

 

憲法でも私法でも、権利の前提には「公共の福祉に反しない限り」という制約がつきますから、大抵の私人間問題は社会の問題です。

誰に起こることも、社会の問題として同じように扱われなくてはいけません。

 

個人の問題を社会で扱うこと自体は問題ないのです。

だからこそ、ニュースで被害者は何名だとか、虐待事件や特定地域での事故だとか、直接関わりのない情報が伝えられるわけです。

 

問題は(プライバシー情報含め)どう扱われるかですから、部外者は口出すなというのは間違っていると思います。

(頼まれてもいない人が当事者の代弁をしてはいけませんけどね)

 

都議会で女性議員へのセクハラを撲滅するもう一つの方法: 極東ブログ

 

こちらの記事に関しては、核心から大幅にズレているなと思います。

 

議員や役員の半数が女性になるのは良いことです。

男性社会が育てた悪しき習慣は確実にありますから。

 

ただ、セクハラ発言というのは、性差別型の暴力であり、如何なる場面においても暴力をむやみやたらに用いてはいけません。

セクハラ発言でなかったとしても、人を傷つけるための野次は許されないのです 

 

たとえ半数が女性になり、暴言からセクハラ発言が少なくなったとしても、野次自体を禁止しなければ他の言葉に変わるだけです。

 

女性は「人間」です。

性差別だけが傷になるわけじゃありませんし、男性だって性差別や人格否定に傷つくことはありますよね。

 

こういった斜めの提案がされるのは、何がダメなのか根本的な部分の理解が足りていないのだろうと思います。