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ノモア

no more, no less

性犯罪の不起訴率

痴漢と冤罪 - ノモア

性犯罪の実態 - ノモア

データのミカタ:児童が巻き込まれる犯罪は減っているのか? - ノモア

 

過去に性犯罪の実態について考察していますが、ここでは「不起訴」について。

 

不起訴の実態

性犯罪について「有罪率99%!」という数字を見かけますが、これは印象操作です。

実際の起訴率は、起訴・不起訴の状況(強姦罪・強制わいせつ罪) 

をみると分かるように、47%ほどしかありません。

半数以上の53%が不起訴となっていますので、有罪になるのは46%くらいです。

実態からすると犯罪者が野放しになっている確率の方が高いです。

 

また、不起訴理由の内訳ですが、9割が「告訴欠如・取り消し」です。

誤認逮捕や冤罪率は低く、大抵は女性側が泣き寝入りすることで不起訴となります。

 

性犯罪全体を通しても、冤罪率は1%以下です。

潜在冤罪を考慮する場合は、潜在被害も考慮しなければいけません。

9割の女性が訴えないので、潜在数を考慮すると冤罪率は更に低くなります。

 

女性が被害にあいやすい犯罪の潜在件数は年間10万件ほどです。

冤罪数は、潜在数を最大考慮しても2%くらいです。

1%でも冤罪は問題ですが、冤罪による苦痛と被害者の苦痛が同等であるなら、98%の被害を無視するわけにはいきません。

 

実名報道については、否定的な意見もわりとありますね。

 

知人男性は、未成年者との性行為について、

「とんでもない、そんなことで人生終わらせたくないし」

と言います。

 

大人としては落第点の回答ではありますが、実際は隠れてやったりできるわけで、その中でこういった感覚であるというのは、厳罰化が有効であることと、犯罪者の社会復帰の難しさが抑止力になっていることが窺えます。

 

実名報道を問題にする場合は、報道の在り方や必要性、抑止や防犯の観点も全てあわせて、深く慎重に考えていく必要があると思います。

 

性犯罪については、非親告罪化が議題にあがっていて、賛否あります。

私は、親告罪のままでも良いのではないかと思っています。

それよりも示談を選択せずに済むようなサポートが必要ではないかと思います。

 

刑事事件の場合は、刑事裁判とは別に民事訴訟で賠償請求できるので、勇気をもって親告したなら、被害者は泣き寝入りしない方が良いのではないかと思います。

恩情のようでいて、更生機会を奪うことになりますからね。

 

再犯率と潜在件数

犯目の罪名別・再犯の有無別構成比

性犯罪の再犯率は、強姦-32%・7,910人、強制わいせつ-24.3%・2,749人です。

全体の再犯率は28.9%なので、強姦の再犯率は高いことが分かります。

 

しかし、同一犯罪の再犯率(強姦をした人がまた強姦をする等)では、性犯罪は再犯5.1%と他と比べても低いです。

ただし、20代再犯者の大半に性犯罪歴があります。

 

性犯罪を始め、女性が被害者になりやすい犯罪は、他の犯罪に比べて表層化する認知件数が極めて少ないので、再犯率が低いかどうか、本当のところは分かりません。

それでも、一応統計になぞるなら、全く同じ犯罪に至るとは限らないわけです。

でも、何かしらの犯罪者になる確率は全体平均よりも高いので、その害悪性はあまり変わりません。

 

性犯罪にゲートウェイ効果があるとは思えませんから、元から素行が悪かったのでしょう。

ただ、性犯罪の処罰では「更生していない」ということでもあります。

 

「日本の福祉危機」を欧州に学ぶ - ノモア

欧州の結果をみても、カウンセリングには効果がありません。

社会から隔離して反省する機会を設けるしか更生は難しいというのが現状です。

厳罰化は、犯罪者の更生を考える意味でも重要です。

 

刑法犯等の重点犯罪認知・検挙状況

強姦と強制わいせつは、重犯罪の内「62%」を占めています。

重窃盗罪の方が多いように感じますが、個別の件数でみてみると、空き巣・すり・出店あらしに次いで「強制わいせつ」が多くなっています。

 

性犯罪は、それ自体が他の犯罪と比べても多いんです。

それでいて潜在件数が9倍という、常態化している恐ろしさがあります。

 

1-3-15図 労働者の1時間当たり平均所定内給与格差の推移 | 内閣府男女共同参画局

電車内の痴漢防止対策の推進

青少年保護育成条例 違反

 

セクハラは9,230件、迷惑防止条例違反のうち痴漢は3,500件程度、青少年保護育成条例違反のうちみだらな性行為などは2,186件(1,334人)です。

 

この統計は少し年代にバラつきがありますが、性犯罪自体は増えていますので、実態はもう少し多いはずです。

それでも強姦・強制わいせつと合わせると、「1.6万件」以上になります。

 

重犯罪・重窃盗を全て合わせた犯罪件数は1.3万件なので、それよりも性犯罪は多いことになります。

更に、これに潜在件数を考慮すると、「10万件」に達する可能性もあります。

 

女性が被害者になりやすい犯罪には、他にもDVやストーカーなどがあります。

被害者の9割が女性です。

 

「表層化しただけ」という人もいますが、それは増減に対する意見であり、犯罪事実を否定する根拠ではないので、増加傾向を過小評価する理由にはなりません。

 

痴漢と冤罪 - ノモア

性犯罪数がこちらで割り出した数字と大差なので、ストーカー2万件、DV4.9万件、をあわせて考えると、女性が被害者になりやすい犯罪の総件数は少な目にいっても、「8.5万件」です。

 

とんでもない件数ですが、これに潜在数を考慮すると、「76.5万件」くらいになる可能性があります。

 

性犯罪被害も、冤罪も、今起こっている問題であり、緊急性があります。

市場原理にまかせながら是正していくには、あまりに犯罪数が多いです。

 

リスクを均等に

男性に中絶罪を - ノモア

以前こういった話を書きましたが、男女では身体機能が違うため、性的なリスク差は自然には埋まりません。

 

たとえば、強姦認定の要件に「抵抗の有無」がありますが、抵抗すればもっと酷い目にあうかもしれません。

大抵の場合、逃げるから撃たれるのであって、慎重な人は状況を窺います。

「抵抗の有無」では合意性を判断できません。

 

しかし、「合意性」は、犯罪性を証明するのに重要な要件になっています。

それでいて、証明する手段が少ないため、男性にとって重要ではありません。

必死に合意の確証をとりつける動機がないため、少々強引でも気にしないんです。

「合意であった」ということを加害者側が証明しなければいけないとしたら、もっと重視しますよね。

 

強姦の場合は、「顔見知り」「室内」というのが多いので、意識認識の齟齬は見過ごせないポイントです。

たとえば被害者の正当防衛性について緩和し、過剰防衛率を下げていくなど、男性に合意性を重視してもらうための動機付けが必要であると思います。

 

そうしたところで、女性はむやみにその権利を行使しません。

そんなことするくらいなら、既にセクハラや痴漢をもっと訴えています。

起訴に至らないとしても制裁にはなるので、訴えない理由がありません。

そうなっていないのは、ただただ穏便に済ませているということです。

 

性犯罪の9割が訴えを出されない現状を考えると、女性に対して多少過剰な保護を行っても、運用段階ではリスクバランスを大きく欠くことはないと思います。

 

男女でも体格が逆転していることもあるでしょうし、性格や年齢や味方の有無などで、人間社会のパワーバランスは変わります。

でも、性的リスクは閉じた問題であり、交われば必ず女性が不利益を被る構図があります。

こういった男女の性的リスクは自然には埋まりません。

 

この問題について、もう少し本腰を入れて取り組む必要があると思います。

 

 

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