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ノモア

no more, no less

五輪エンブレム問題はこれで終わり?

Listening:<20年東京五輪>エンブレム酷似、波紋 五輪関係者「問題なし」 - 毎日新聞

【証拠画像】佐野研二郎パクり、盗作疑惑の作品一覧まとめ。東京オリンピックエンブレムからサントリートートバックまで比較検証画像多数あり! | Newscrap![ニュースクラップ]

 

五輪エンブレムを制作した佐野研二郎氏に対して、次から次へとパクリ疑惑が浮上していましたが、 サントリーのトートデザインでは盗用を認めました。

 

www.huffingtonpost.jp

 

事態の収束に向け、原案が公開されましたが、パクリ疑惑を払拭できるような証拠にはならず、新たな疑問や疑惑が生まれました。

 

cruel.hatenablog.com

 

佐野氏は、デザインコンセプトが違うからパクリではないと言っていましたが、そのコンセプトが後付けでした。

 

痛いニュース(ノ∀`) : 【画像】 佐野デザイン五輪エンブレム ついに原案のパクリ元が発見される - ライブドアブログ

 

また、原案自体にもパクリ疑惑があります。

 

headlines.yahoo.co.jp

  

そして1日、委員会は佐野氏のエンブレムは使用しないと発表しました。

 

youtu.be

 

佐野氏は「自身に問題はないが、事態収束に向けて辞退する」という形をとっているので、今のところ、それほど深い痛手になっていない気がします。

たとえ公から姿を消しても、佐野氏の下で孫請けをしていたようなクリエイターよりは単価の高い仕事を回してくれる人はいるだろうということです。

 

WWW.MR-DESIGN.JP

佐野氏自身も説明文を画像でサイトに掲載しました。

画像であっても良いと思いますが、転載や拡散をしてもらいやすくしたってことでしょうか?

 

ざっくりとした流れはこんな感じかなと思いますが、今回の問題って、これで終わりで良いのでしょうかね。

息の根をとめたいわけではありませんが、少し話し合いをしただけで無かったことになるってどうなのでしょう。

 

利権の問題 

youtu.be

  

bunbuntokuhoh.hateblo.jp

 

こちらで必要な情報をまとめて下さっているので、参考にさせていただきます。

 

五輪エンブレムの経緯

佐野氏が制作したエンブレムは、商標登録されている作品に類似したものがあり、修正が必要になりました。

 

佐野氏は、約2ヶ月間かけて修正案を検討したそうですが、躍動感が不足しているということで再度修正を依頼され、4月に2回目の修正案を出しました。

それが、今回取り下げたエンブレムです。

 

コンセプトまで変えてしまうと「修正」ではなく「別案」になります。

選考員の中には、修正を認めないという立場の方もいましたが、委員会曰く、最初から別の人に依頼する気はなかったそうで、佐野氏に修正を依頼することになりました。

 

1964年の東京大会のオマージュであるというのが主張のひとつになっていますが、真ん中の白抜きがそれに当るというだけですし、オマージュである必要もありません。

コンセプトについても、オリンピックに紐付られた深い意図があるわけではなく、デパートや遊園地のロゴコンセプトにも使えそうな、ありきたりな内容です。

ですから、これらはあまり意味がないと思うので、言及しません。

 

ただ、修正を問題視した選考員の意見に耳を傾けていれば、このような問題は起こらなかったかもしれませんね。

 

コンペの参加条件

www.nikkansports.com

 

今回のエンブレム選考には参加資格があった。東京ADC賞など国内外の7つのデザインコンペのうち、2つ以上を受賞していることが条件だった。梅野氏は、「フルオープンのコンペではなく、事実上の指名コンペみたいなものだったのです」と指摘した。

 

参加条件になっている7つのコンペは以下です。

 

国内:

東京アートディレクターズクラブ(ADC)賞
東京タイプディレクターズクラブ(TDC)賞
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)新人賞
亀倉雄策賞(JAGDA

※故・亀倉氏は、1964年東京オリンピックエンブレム制作者。JAGDA創設の参加。リクルート取締役

 

海外:
NYADC賞
D&AD賞
ONE SHOW DESIGN賞

 

佐野氏の受賞歴は以下です。参加資格は見事にクリアしています。

 

 佐野氏の受賞歴:

●東京ADC賞(2002,2002,2003)
京TDC賞(2002)
JAGDA 新人賞(2002)

●JA014年亀倉雄策賞(JAGDA

●NY.ADC金賞(2014)銀賞(2014、2003,2003)/特別賞(2001,2004,2005,2005,2006)

●BRITISH D&AD金賞(2014)銀賞(2015,2014,2010,2008)/銅賞(2010,2009)

●ONE SHOW DESIGN(N.Y) 金賞(2015,2013)銀賞(2015,2014,2013,2008,2008,2010,2010)

  

五輪エンブレムには、外国人4人を含め、104名の応募がありました。

この事業規模に対する応募としては少ないですが、委員会も認めている通り、参加条件が厳しかったからだろうと思います。

 

佐野氏の受賞歴は一見すると立派ですが、これらのコンペは関連性の強いものです。

 

<五輪エンブレムの審査員>

審査委員:
永井一正JAGDA理事、日本デザインセンター最高顧問、日本デザインコミッティ理事長
浅葉克己=TDC理事長、JAGDA会長、ADC委員

細谷 巖 =ADC会長、JAGDA会員

平野敬子=デザイナー/ビジョナー
長嶋りかこ=グラフィックデザイナー
片山正通=インテリアデザイナー
真鍋大度=メディアアーティスト
高橋卓馬=Tokyo 2020 クリエーティブ・ディレクター

 

<現在の他選考委員・審査員と被っている人達>

■ADC賞

永井一正浅葉克己、細谷 巖、平野敬子、長嶋りかこ

■TDC賞

浅葉克己、長嶋りかこ

JAGDA賞・亀倉賞

永井一正浅葉克己平野敬子、長嶋りかこ

 

7つも指定コンペがあるのに、賞の大元がバラけていません。

これらは名前を変えただけの賞といいますか、見方によっては、受賞歴を嵩増しさせる程度の意味しかないかもしれません。

なのに、なぜこれらのコンペを選んだのでしょう?

 

選考委員長の永井氏が理事、浅葉氏が会長を務める協会の賞だから、これらを参加条件に選んだのかもしれませんが、そもそも、なぜJAGDAなのでしょうね。

 

公益法人といっても、公益性の根拠を遡っていくと、JAGDAに戻ってループします。

たとえば、JAGDAなどの受賞歴が参加資格になっているので、佐野氏以外の作品が採用されたとしても、協会は会員から公益事業関係者を出したことになります。

協会側にとって、五輪エンブレムの選考に関わるのは、とてもおいしい利権です。

 

この設定した条件が厳しすぎるのではないかという、ご意見もあるようでございますが、繰り返しになりますけれども、展開案も含めたデザインワークとなるため、非常に高度なデザインスキルが必要となるため、参加いただく方のレベルを上げざるを得ないと考えて、こういうふうに設定いたしました。

応募作品につきましても、オリンピック競技の精神にならいまして、自己ベストなひとり1作品というふうに限定さしていただきました。

 

民間の賞はいくらでもあります。

事前の振り分けが必要だったとしても、なぜこの7つのコンペを選んだのか、なぜ選考委員が彼ら以外では成立しなかったのか、もっと詳しい説明が必要ではないかと思います。

 

選考の公正さ

選考委員の関係性は、「タスキガケ受賞」などの実態を含め、ネットを探せばすぐに見つかるので割愛します。

 

委員会は、「作者の名前は伏せた状態で投票した」、だから公平だと主張していますが、お仲間選考だとコンペ前に作品を見せておくことも可能なので、公平性が保たれているとは言い難いです。

 

佐野氏のデザインは、最終選考において、選考委員8名の中から4票を獲得し、採用されることになりました。

誰が投票したかは分かりませんが、永井氏・浅葉氏・高橋氏・長嶋氏で丁度4人です。

(※高橋氏を平野氏と記載しましたが、後日人物相関が分かったので訂正)

 

デザインという評価基準が明確でないものに優劣をつけるのは難しいです。

でも、不正が行われにくいように努力することはできるはずです。

 

たとえば、指定コンペの主催者・審査員は、五輪エンブレムの選考員から外すとか、逆に、選考委員が関係していないコンペの受賞歴を参加資格にするとか。

 

佐野氏の擁護者も、これが一般的な公共事業の請負業者の選考であったなら、癒着や談合に問題があることは理解できるのではないかと思います。

そういった疑惑があるとき、国民が真実を明らかににしたいとか、正そうとするのは、まっとうです。

 

私が気になっているのは「不正の有無」です。

 

委員会と永井氏は、「佐野氏の案は他の追随を許さないくらい素晴らしいものだった」というような説明をしていますが、それにしては似たものがありすぎますよね。

選考について、どれも不採用という選択肢は用意してあったのでしょうか?

 

「シンプルなデザインは似やすい」「各地域での展開を予想して慎重に選んだ」

というなら、シンプルなデザインを選ばなければ良かったわけです。

商標登録の予定があったなら尚の事。

なんとなく、説明の端々にプロらしからぬ矛盾を感じます。

 

佐野氏は、これだけ盗用疑惑が浮上している人です。

それでも、JAGDAなどでは彼の能力を高く評価し、賞を与えてきた経緯がありますし、「お仲間」で賞を回しあっている可能性もあります。

 

お仲間で賞を回しあっているのが公益事業といえるのかどうか気になりますが、いずれにしても、佐野氏はコンペ参加者であり、不正があったなら、ひとりで事を行うのは無理です。

不正がなければそれで良いのですが、あった場合、組織的な不正である可能性が極めて高いですよね。

 

今の状態だと、エンブレムが盗作でなかったとしても、不正疑惑は残ります。

どこまで追求するかによりますが、コンペに不正があったかどうかくらいは、委員会が責任をもって調査しても良いのではないかと思います。

 

www3.nhk.or.jp