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ノモア

no more, no less

【1-2】高齢出産は本当に危険なのか?

社会

ala2014.hatenadiary.jp

【1-1】の続きです。

 

卵子、月経

 卵胞の発育

  1. 原始卵胞
  2. 一時卵胞
  3. 二次卵胞
  4. 初期胞状卵胞
  5. 後期胞状卵胞
  6. 成熟卵胞

 

女性は胎児期に700万個ほどの原始卵胞を持っていますが、出生時に200万個まで減り、月経が始まる(初潮)と20~30万個にまで一気に減ります。

数は数万個とされる場合もあって幅がありますが、実質、この20~30万個からスタートします。

 

その原始卵胞のなかから1000個程度がFSH(卵胞刺激ホルモン)によって成長していき、数個まで減って、最終的に1つの主席細胞が残ります。

主席細胞は卵胞ホルモンを分泌させて他の卵胞を死滅させます。

 

ホルモン分泌量がピークに達すると、LH(黄体化ホルモン)によって主席卵胞が破裂し、中から卵子が出てきて排卵されます。 

 

排卵後の卵胞は黄体となって黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌させます。

プロゲステロンは子宮内を柔らかくするなどして妊娠しやすい状態にします。

卵管などで受精し、着床すれば妊娠です。

 

受精しない場合はホルモン分泌が減り、子宮内膜が剥がれて排出されます。

これが月経ですが、この内膜は毛細血管などを含む組織で、プロスタグランジン(PG)の収縮作用を受けて、細い子宮口から数日かけて絞り出すように排出されます。

PGは陣痛を促す物質で、痛みを増幅させたり、体調不良などを引き起こします。

月経が終わると、次の排卵に向けて再び子宮内膜が厚くなっていき、繰り返されます。

 

鎮痛剤を服用していると卵胞が破けず黄体化してしまうことがありますが、この場合も体感があがったりします。

性病などでも黄体化しやすくなりますが、残った黄体は腫瘍になったりします。

鎮痛剤は男性不妊症の原因にもなります。

 

卵胞残数が10万個でも100個でも、20歳でも40歳でも、排卵数は基本的に月1個です。

卵胞が残り1つになっても妊娠は可能で、卵胞が減るから妊娠しにくくなるわけではありません。

 

閉経後の原始卵胞で出産例も! 不妊治療の最新研究(2/2) | ほんとうに40代出産は厳しいのか? | PRESIDENT WOMAN Online | PRESIDENT Inc.

また、生涯の排卵数は400個くらいと言われていますが、閉経は卵胞がゼロになるから起こるわけではなく、卵巣にはまだ1000~3万個ほど残っています。

閉経時の残数には個人差があり、閉経から時間が経つと吸収されてなくなってしまったり、卵巣の活動が停止すると自然妊娠は難しくなりますが、卵子を含む卵胞が残っていれば妊娠は可能です。

 

主席細胞は、たまたま早くFSHを受けて成長したもので、競争を勝ち抜いた優秀な卵子というわけではありません。

どの卵胞が成長して受精するかは偶然で、これは精子も同じです。

 

精子は、自身の運動能力というより、子宮の収縮運動によって受精しやすい位置へ運ばれます。

精液にもPGが含まれているため、妊娠中の性行為は早産の危険を高めると言われていますが、精液には細菌が含まれていて、子宮内が傷つきやすくなっている妊娠中は感染症にかかりやすいです。

 

不妊治療、体外受精

シンプルな体外受精では、排卵誘発剤を使って10個前後まで成長卵胞を増やします。

でも、増えすぎても問題が起こります。

 

排卵誘発剤は幾つか種類がありますが、強い副作用があります。

代表的なのは、「多胎妊娠」「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。

多胎妊娠は、双子や三つ子などのことです。

OHSSの場合は、腹水がたまり過ぎたり、卵子が増えすぎてしまうと、入院治療が必要です。

 

卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発剤を使用することにより、多数の卵胞が大きく発育して卵巣が腫大し、腹水貯留などを来す状態です。重症の場合は、腹部膨満感、腹痛、脱水症状、胸水貯留を伴い、血液が固まりやすくなる等の凝固系異常を起こすようになります。また、腫大した卵巣が 捻転ねんてん を起こすこともあります。体外受精だけでなく、不妊治療に際して排卵誘発剤を使用する際の重篤な合併症のひとつです。

治療は、過度な腹水が貯留している場合は、入院して安静と補液を行います。さらに 蛋白質たんぱくしつ の補給が必要となる場合もあります。水分が血管内から腹水へ移動することから、血液は濃縮状態となっており、血栓症や賢不全などの重篤な状態になることもあります。

 

明確に分かっていない部分も多くて、各症状は個人差として片づけられてしまうことが多いです。

 

不妊治療は大きなお金が動く分野ですから、魅力的な宣伝文句が並びます。

医療関係者で不妊治療を受けている友人は、クリニック選びにかなり時間をかけていて、幾つか通っていますが、それでも緊急入院しました。

彼女は増数が20個ほどで軽度でしたから、点滴を1つ2つ付けて数日で退院できましたが、中には何十個も増えて全く動けなくなってしまったり、腹水でお腹が破裂する寸前という人もいました。

自然妊娠でも、糖尿病や合併症で入院した人もいるので、自然妊娠なら安全というわけではありませんが、医者のスキルによるところが大きいので、色んなクリニックや病院を比較した方が良いと思います。

 

卵子精子の影響力は同程度

卵子の質は妊娠における一要因で、精子との相性も重要です。

不妊症の原因は、男性40%、女性40%、両方15%、他原因不明、という割合です。

男女で同程度に影響力を持っています。

 

もし、不妊や染色体異常などがあるとしたら、精子卵子のどちらか、又は両方の影響を受ける場合です。

もし女性の高齢出産に問題があるとしたら、高齢男性が若い女性との間に子供を授かっても確率は変わりません。

女性ばかり問題視されるのは、女性が高齢出産である時は、パートナーの男性も高齢であろうという前提があるからです。

男女の両方が高齢だとリスクが上がるとされていますが、症例が少ないので、それも確固たる説ではありません。

 

女性の身体の基礎知識

以前「早く産んだ方が良いよ、女性は18歳がピークでしょ」という男性がいました。

18歳以上であれば自己責任で良いとは思いますが、ピークというのは間違いです。

 

女性のカラダの変化~一生編 [女性の健康] All About

女性の身体は、平均すると18歳くらいから成熟期に入ります。

この時点が始まりで、まだまだ不安定です。

 

なぜ、7と8の倍数なの?|女は7の倍数、男は8の倍数。|養命酒製造株式会社

女性と男性は特定倍数の年齢で運気が変わっていくと言われますが、身体機能の変化の節目でもあります。

 

一般的な老化は男性も体感がありますし、加齢による男性機能の変化は分かりやすいので、女性機能についても同じ基準で考えているのではないかと思いますが、女性機能の成熟は身体の成長とは別に一定の時間がかかります。

 

20代前半までは特に不安定な人多く、月経痛、月経不順、PMS等の症状が重いです。

子宮口が未成熟で固く、PGの作用が強く出やすいからです。

 

PGは幾つか種類かありますが、人間の様々な機関でみられる脂肪酸です。

色んな作用がありますが、炎症と抗炎症など相反する促進作用があって、バランスで成り立っています。

自律神経にも影響を与えて、副交感神経を優位にさせます。

月経中に気分が落ち込む要因のひとつで、鎮痛剤で抑制できますが、先に書いたように負の作用も起こりやすくなります。(たまに飲むくらいなら問題ありません)

 

PGの生成にはアラキドン酸が必要で、アラキドン酸は不飽和脂肪酸のオメガ6(一般的な食用油)に分類されるリノール酸です。

PGは胎児にも必要で、バランス次第で善にも悪にもなるものですが、増えすぎてしまうとよくありません。

要は油ですから、カップ麺やスナック菓子をよく食べる人や、肉中心の食生活だと、PGが過剰になりトロンボキサンA2を過剰に作ってしまいます。

トロンボキサンA2は血を凝固させる物質で、喘息やアレルギーを引き起こしたり、心筋梗塞などの要因になります。

逆に、抗トロンボキサンA2はそれらの症状を抑える薬として使われていますが、肝機能障害などの副作用があります。

 

女性の出産適齢期は20代後半です。

20代後半の出産リスクが低いのは安定期だからです。 

この頃には自然と諸症状が緩和されていきますが、出産でも子宮口が広がって影響を受けにくくなります。

 

子宮内膜症エストロゲンの分泌が盛んな時期に起こりやすいので、若い人の方がなりやすく、症状も重いです。

昔は、出産をすると改善すると言われていましたが、子宮内膜症不妊症になりやすく、子宮内膜症の治療をするためにホルモン治療をすれば排卵が止まり、排卵誘発剤をつかえば子宮内膜症が悪化するので、「妊娠はしにくいけど出産すれば改善する」って何のなぞなぞ?といった思いでいました。

 

妊娠中は、エストロゲンの作用を抑制するプロゲステロンが大量分泌されるからで、産後は元に戻ります。

妊娠中は症状が和らぎますが、出産によって改善するわけではなさそうです。

 

子宮内膜症の治療をしながら不妊治療をしていくのは難しいようですが、子宮内膜症の治療を受けていた友人3人は、全員が30代で無事出産して、子供も元気です。

 

10代・20代は症状も治療の負担も重くて難しいようでしたが、30代になって症状が軽くなったので、不妊治療に重きをおけるようになったことが多きかったみたいです。

何歳までに何をした方が良いといった固定概念に囚われず、自分にあったペースで取り組んでいった方が良いのかなと思います。

 

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